口頭で伝えるのは苦手でも文章なら伝わることを実感

手続き支援

障害年金の請求を支援する場合、これまでの病歴や症状などをヒアリングして様々な書類を私が作成します。

いきなりヒアリングしますと言われても中々思い出せなかったりして大変だと思うので、お聞きしたい大体の内容を事前に伝えて、ヒアリングの時までに思い出しておいてくださいね、というようにしています。しかし、それを文章にまとめるのも大変だろうと思うので、頭の中だけで思い出しておいたり、あるいは簡単なメモ書きをしておいたり、そんな程度で構いませんので…とも伝えています。

先日お会いした方は、ADHDとのことで、口頭で伝えるのが苦手で主治医にも文書を作成して渡したので、同じものをお見せしますと言って、10ページ以上にもわたる文書を持参してくださいました。

「では、まずはこちらを読ませていただきますね。」と言って読み始め…

不覚にも途中から涙があふれてしまって困ってしまいました。

小学生の頃からの困りごと、社会人になってからの辛い出来事の数々、そして母親との関係… この母親との話で涙が決壊。

おそらく、いつものように「お話していただく」方式のヒアリングでは、ここまでの詳しい話は聞くことができなかったと思います。

ご本人さまも、いつもそうやって本当の自分の思いや考えを相手に上手く伝えることができず、結果として誤解を招くことなどがあり苦労をされてきたのでしょう。

ヒアリングに際して「文章にまとめるのは大変でしょうからメモ書き程度でいいですよ」というのも、場合によりけりだなあと思った出来事でした。

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