社会保障の情報を知らなかった その2
昨日、自立支援医療や傷病手当金のことをご存じない方からのご相談の話を書きましたが、同じ日に受けた、別の方からのご相談内容も、う~ん と考えさせられました。
当初は、保険料納付要件を満たせるかどうかが心配になってのお問い合わせでした。
状況をお聞きすると、15年以上お勤めしていた会社を辞めて数か月後の、国民年金をちゃんと支払っていなかった頃に初診だったそうです。ちょうど未納の時期に初診日かあることが心配とのことでしたが、年数から考えると、原則の3分の2要件を満たせそうなので、納付要件としては大丈夫そうです。
しかし、初診日の段階では国民年金第1号被保険者だったことから、障害厚生年金は対象外です。障害基礎年金のみになります。
在職中に体調を崩して受診したことがなかったかどうか、よ~く思い出してみて、どこにも行っていないようだったら諦めるしかないのですが、なんだかとってももったいない気がしました。
在職中は自覚症状はなかったとのことですから(今にして思えば…の症状はあったけれど、とのこと)、受診はしていなかったのでしょう。
まあ、厚生年金保険も保険制度の一つなので、例えば、がん保険を解約してからがんが見つかっても保険金は出ない…というのと同じなのですが、それにしてももったいない気がしました。
また、在職中は自覚症状がなかったので、傷病手当金も受給できなかったと思われます。
それから、現状では初診から1年6か月たっていないので、障害年金もまだ請求できません。
「では、障害年金の前に、今、何かないですか?」
あるとすれば、雇用保険からの基本手当でしょうか。もちろん、求職の申し込みをしないといけないので、心身の状態がある程度の仕事ができる程度であることが必要ですが。
今一つピンと来ていない感じで、退職時に離職票をもらったかどうかをお聞きしても存在自体を意識していなかったご様子。
失業保険とか基本手当とか、そのあたりのキーワードで検索してご自身で調べていただくことにしました。
あと少しだったのに…と思うと、色々と残念です。