【特定社労士まとめ】試験対策用の書籍について
※ 第17回(令和3年度)紛争解決手続代理業務試験に関して、関東・甲信越地域(東京)で特別研修を受講した際のまとめです。開催地域や年度によってはこれとは異なる場合があります。
特定社労士(紛争解決手続代理業務)試験にあたり、試験対策用として私が購入した書籍です。
そもそも出版されている書籍が少ないので選択肢もそれほどないのですが、紙版を1冊、Kindle版を4冊を購入しました。どれも購入して良かったと思っています。
過去問
◆ 特定社会保険労務士試験過去問集 第17回(令和3年度)試験対応版 河野順一著 日本評論社
これは受験生のほどんどの方が購入していると思います。特別研修の会場でもこれを持参している人の姿をチラホラ見かけました。
年度毎に、「問題文」と「解答用紙」、「模範解答例」、試験センターから公表された「出題の趣旨と配点」、著者による「論点整理」・「解法の手順」が掲載されています。
ただし、紙面に掲載されているのは第1回と第12回~第16回のみで、第2回~第11回はPDFをCDに収録したものとなっています。また、「解答用紙」は縮小版なので利用するには自分で拡大コピーする必要があります。
書籍としてまとまった過去問題集はこれしか存在しない気がしたので(私の探し方が悪かったのかもしれませんが)、当然のように購入しました。
この試験は記述式なのですが、 試験センターからは出題の趣旨は公表されているものの模範解答は公表されていません。したがって、この問題集での模範解答例と、下で紹介している「おきらく社労士」先生の模範解答例では同じものにはならず、それぞれの著者による解答例になります。倫理における「受任できる・できない」ですら解答例が割れることもあり、模範解答はあくまでも「例」に過ぎないと割り切って使用することになります。
個人的には、「おきらく社労士」先生の模範解答の方が好きですが、単なる好みの問題ですので、河野順一先生の解答例の方が好きという方も当然いると思います。
◆ おきらく社労士の紛争解決手続代理試験 解答例(第16回~第10回試験) 読めばわかるシリーズ Kindle版 佐々木昌司(おきらく社労士)著
「問題文」、試験センターから公表された「出題の趣旨(抜粋版)」「解答指針」「解答例」が掲載されています。
もともと過去問の勉強は、河野順一先生の過去問集だけでやっていました。
ところが、下の「読めばわかるシリーズ」にも過去問とその解答例がチラホラ掲載されていて、その解答例が、個人的には河野先生の解答例よりもすんなりと理解できたので、ギリギリのタイミングでおきらく社労士先生の解答例もまとめて見たくなり、購入したものです。(試験は12月4日だったのですが、購入したのは11月末。Kindle版なのでポチればすぐに読めたのがありがたかったです。)
結果としては、私は購入して良かったと思っています。
というのも、過去問を自分なりに解いてみて模範解答例と比較すると、河野先生の解答例とはあまり似ておらず、おきらく先生の方とは似ているということが多かったので、自分の考え方に(少しだけ)自信を持つことができたからです。
参考書
◆ おきらく社労士の読めばだいたいわかる民法(令和2年4月版) (読めばわかるシリーズ) Kindle版 佐々木昌司(おきらく社労士)著
恥ずかしながら、民法というものをこれで初めて勉強しました。
特定社労士試験とはおそらく関係のない内容も載っていますが、日常生活にも役立つので、これは読み物としてとてもよかったです。
もちろん試験対策としても有効ですが、何しろ民法なのでボリュームがあり、試験に直接関係がないような(気がする)内容も含まれているので、時間がないと読破するのはつらいかもしれません。私は試験勉強を本格的に始める前の早めの段階で、さっさと読んでしまいました。
時間がないこともあり、あとで読み返すことはほとんどありませんでした。
◆ おきらく社労士の特定社労士受験ノート あっせん事件編(2021) 読めばわかるシリーズ Kindle版 佐々木昌司(おきらく社労士)著
「懲戒解雇」「配置転換」といった、あっせん事件のテーマ別に、解説と判例、過去問などが掲載されています。
テーマ別に分けて解説されているので、それぞれのテーマにおける論点を理解するのにとても役立ちました。
過去問とそれに対する解答例は概要しか載っていないので、この点に関しては物足りなさを感じました。しかし、物足りないながらも「こういう解答例もあるのか!」と非常に参考になりました。(それで、しっかりとした解答例を見たくなってしまい、同シリーズの「解答例」を購入しました。)
おきらく社労士の特定社労士受験ノート 倫理編(2021) 読めばわかるシリーズ Kindle版 佐々木昌司(おきらく社労士)著
社労士法と民法について、倫理と関連のある条項別に、解説と、過去問や例示問題に対する考え方および解答例が掲載されています。
こちらも条項別に分けて解説されているので非常に勉強になりました。