通院の苦労

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身体が不自由な方と一緒に医療機関に行った時のこと。もちろん、一緒とはいっても私は待合室からの合流であって、お子さんが送迎と付き添いをしてくれました。

さて、その日の診療が終わり、次回の通院日を決める場面で、医師から複数の候補日を挙げられたものの、ご本人はなかなか決められずにいました。結局、付き添いのお子さんが、「この日にしてさ、お父さんの都合が悪ければ私がくるから、大丈夫だよ。」と言って決まりました。

あとでご本人から、次回の送迎は夫がしてくれることになっていること、夫の予定もあるので通院日をすぐには決められないこと、頼めば夫は予定をやりくりして送迎をしてくれること、けれど夫とはそれほど仲が良いわけでもないので頼みづらいこと・・・ などを打ち明けてくれました。

だいたい私と同世代の女性なので、何となく気持ちが分かり、とても切なくなりました。

夫や子どもに頼らざるを得ない、頼めば夫や子どもは送迎などをしてくれる、でも申し訳なくて頼みづらい。

ですよね。

「障害を受け入れる」ということの中には、こういったご家族とのこともあります。病気によって手足が不自由になったのは仕方がないこととして受け入れるしかない、けれど受容を家族にも強要するのは心苦しい、そんな葛藤を目の当たりにした出来事でした。

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